こんにちは、karahéです。
今回は「地域のよいもの・よいこと」のご紹介、第2弾。
岐阜県各務原市にある「湯癒草々GARDEN&FACTORY」さんにお話を伺いました。
※写真は2022年秋頃の様子
湯癒草々GARDEN&FACTORYは、ハーブと薬草をテーマにした温浴施設「恵みの湯」の敷地内に、2022年10月にオープンしたばかりの新しい施設です。「GARDEN」「FARM」「FACTORY」「LABORATORY」の4つの施設からなり、薬草ハーブの栽培から浴材の製造までを一貫して行われています。
恵みの湯を運営する、日本温浴研究所の星山さんと並河さんに「GARDEN」「FACTORY」「LABORATORY」を案内していただきました。
まず「GARDEN」エリアでは恵みの湯の薬草湯やサウナ、オリジナルの入浴剤、食堂の料理に使うための50種類以上もの薬草ハーブを栽培しています。もともと薬草ハーブを自家栽培されていましたが、気温が下がる冬になると、どうしても薬草ハーブが枯れてしまうことに悩まされていたそうです。
そこで、一年中安定的に栽培ができるビニールハウス「GREEN HOUSE」を新設。取材に訪れた日も、寒さが厳しい日でしたが、ビニールハウス内ではさまざまな薬草ハーブが青々と元気に育っていました。
また「GREEN HOUSE」の大きな特徴は、高床式の砂培地になっているということ。こうすることで、高齢者や車椅子の方でもかがまずに少ない負担で作業をすることができるのです。
今後は、高齢の方がGREEN HOUSEで作業をしてお風呂に入って行く、というような社会参加の機会やコミュニティをつくっていくことも考えられているそうです。
続いて「FACTORY」は3つの建物に分かれています。「01 FACTORY STUDIO」では、収穫した薬草ハーブの乾燥や粉砕を行なっています。ガラス張りで、自然光がたっぷりと入る気持ちの良い空間。
そして中には、一般家庭のお風呂場を再現した「入浴テスト室」も。ここでは、浴剤の臨床検査やテストを行い、色や香り、効能などを確認しています。また、イベントスペースとしても活用しており、週に1度はワークショップなどを開催することを目標に企画を練っているそうです。薬草ハーブだけのイベントではなく、キッチンを備えていることから食と絡めたり、外部講師を招いたりして、少しずつこの場所を起点としたコミュニティを広げていくことを目指しています。
さらに、温浴施設としてのポテンシャルを活かして、行政と連携しながら一時避難所として活用していく計画もあるのだとか。20年以上にわたり、地域密着で歩んで来られたからこその、地域に対する強い想いが伝わってきました。
すでに盛りだくさんの内容ですが、次回はもう2つのFACTORYやオリジナルブランドについて、お届けしていきたいと思います。